武田薬品工業株式会社

レベスティブを投与される患者さんとそのご家族へ

監修:奥山 宏臣 先生
(大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座小児成育外科学 教授)

レベスティブについて

レベスティブってどんな薬?

  • レベスティブ(テデュグルチド)は、短腸症候群(Short Bowel Syndrome:SBS)の治療薬として開発された、消化管ペプチドホルモンの1つであるグルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)のアナログ製剤(注射剤)です。
    ※ペプチド:2分子以上のアミノ酸からなる化合物
    ※アナログ製剤:ホルモンなどと同様の生理活性を持つ製剤

レベスティブはどのように働くの?

  • GLP-2は小腸や大腸の細胞から分泌され、小腸粘膜の細胞増殖や小腸における栄養素や水分の吸収を促進するほかに、血流の増加を伴う血管新生など、小腸の恒常性を維持するために重要な働きを持っています。

  • 小腸を大量に切除した短腸症候群の患者さんでは、栄養素や水分の吸収が十分ではありません。

  • GLP-2アナログ製剤であるレベスティブは、からだの中でGLP-2と同じ作用を持つように開発されたお薬で、小腸粘膜の細胞増殖を促すことで腸管粘膜の表面積を増やすなど、残っている小腸の栄養素や水分を吸収する能力を改善する作用を持つお薬です。

レベスティブの作用

レベスティブの作用

レベスティブによる治療はどんな患者さんが受けられるの?

医師が、レベスティブの投与が適切と判断した以下の患者さんに投与されます。

短腸症候群の患者さん

短腸症候群の患者さん

かつ

レベスティブの作用

腸管の順応期間を経て静脈栄養および
補液の量が安定した、あるいはこれ以上
減らすことができない患者さん

治療を受けることができない患者さん

  • レベスティブの治療中に、かゆみや発疹などのアレルギー症状が出たことがある方
  • 現在または過去5年以内に胃腸、肝臓・胆道系、膵臓の悪性腫瘍にかかったことがある方

治療を受ける際に注意が必要な患者さん

  • 胃腸、肝臓・胆道系、膵臓以外の悪性腫瘍の治療を受けられている方
  • 心不全や高血圧などの心血管疾患にかかったことがある方
  • 腎機能障害のある方
  • 妊婦または授乳中の方
患者さんの体重に応じて投与製剤を選択してください。

レベスティブ皮下注用3.8mg

  • 体重10kg以上
  • 中等度以上の腎機能障害のある方
    (クレアチニンクリアランス50mL/min未満の方)では体重20kg以上

レベスティブ皮下注用0.95mg

  • 体重10kg未満注)
  • 中等度以上の腎機能障害のある方
    (クレアチニンクリアランス50mL/min未満の方)では体重20kg未満注)
注)3.8mg製剤は、投与量の調整をすることができないため、これらの患者さんには用いないでください。