(大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座小児成育外科学 教授)
注意すべき副作用
どのような副作用があらわれるの?
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レベスティブ投与期間中に特に注意が必要な副作用として、以下のものがあります。
すぐに主治医もしくは薬剤師、看護師に連絡してください。
胆のう、胆道障害
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胆石症
胆のうや胆管に石ができることがあります。 -
胆のう炎、胆管炎
胆石などによって胆汁の通り道である胆管がつまり、胆のうや胆管に炎症が起こることがあります。
これらの副作用が起こっていないか確認するために、定期的に血液検査や画像検査などを行います。
右の脇腹の痛み
みぞおちの痛み
発熱
吐き気や嘔吐
黄疸 (皮膚や白目が黄色くなる)
膵疾患
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急性膵炎、慢性膵炎など
胆石などが原因で、膵炎などの膵疾患が起こることがあります。
定期的に血液検査や画像検査などを行い膵機能を調べます。
激しい腹痛
背部痛
吐き気や嘔吐
発熱
うっ血性心不全
体内の水分量の増加により、うっ血性心不全が起こることがあります。
息切れ
体重の増加
顔面、手足のむくみ
疲れやすい
腸閉塞
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結腸
狭窄 、小腸狭窄など
腸管内が狭くなったり塞がれた状態になることがあります。
腹痛・お腹の強い張り
食欲不振
吐き気や嘔吐
消化管ストーマ合併症
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消化管ストーマ(人工肛門など手術によって腹壁に作られた排泄口)の閉塞(塞がれた状態)や脱出(飛び出した状態)などが起こることがあります。
消化管のポリープ・腫瘍
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胃腸や肝胆道系、膵臓などの消化器にポリープや良性の腫瘍が発生する可能性があります。また、悪性の腫瘍がある場合は、その成長を促進する可能性があります。定期的に内視鏡検査などを行い、ポリープや腫瘍がないか調べます。
血便または黒色便
下血(おしりから血が出る)
注射後に体調が悪くなった場合はどうすればいいの?
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注射後に体調などの異常を感じた場合は、すぐに主治医もしくは薬剤師、看護師に連絡してください。